J1リーグ 2021 第1節 徳島ヴォルティス 対 大分トリニータ
J1リーグ 2021 第1節 徳島ヴォルティス 対 大分トリニータ
前日の開幕戦に続き、Jリーグ第1節徳島ヴォルティス対大分トリニータの試合をボランチの選手を中心に振り返っていこうと思います。(※CMFを含みます)
昨シーズンJ2優勝を果たし、7年ぶりにJ1の舞台で戦う徳島ヴォルティスと片野坂体制6年目で3年目のJ1を迎える大分トリニータとの一戦です。
チーム紹介
まずは両チームのチーム紹介からです。
徳島ヴォルティス
昨シーズンはリカルド・ロドリゲス監督の下、悲願のJ2優勝を果たしました。ダニエル・ポヤトス新監督の下でスペイン仕込みのサッカースタイルの確立を図っています。しかし、コロナによる入国制限で補強した外国人選手と新監督が入国できずにシーズンを迎えるというトラブルを抱える中どのようなサッカーを見せるのか注目です。
監督 ダニエル・ポヤトス(代理:甲本偉嗣ヘッドコーチ)
フォーメーション 4-2-3-1
ボランチ: 岩尾憲、藤田譲瑠チマ
大分トリニータ
大分トリニータは片野坂監督の下J1で3シーズン目を迎えます。当初から注目を集めている「擬似カウンター」は今年も見られるのでしょうか?一方で、片野坂監督1年目からの主力選手の移籍があった今シーズン連携面がどうなるのかにも注目です。
監督
フォーメーション 3-4-2-1
試合結果と両チームスタッツ
1 シュート 9
1 枠内シュート 5
34% ボール支配率 66%
205(78%) パス(成功率) 373(88%)
0 オフサイド 0
0 コーナーキック 1
4 ファウル 3
0/0 警告/退場 0/0
10 シュート 13
7 枠内シュート 7
37% ボール支配率 63%
382(77%) パス(成功率) 617(84%)
0 オフサイド 0
4 コーナーキック 4
9 ファウル 5
0/0 警告/退場 0/0
両チーム ボランチ選手の試合への関わり
前半は徳島が前線からのプレスでボールを奪いしっかりと組み立ていくゲーム展開となりました。ボランチの岩尾憲選手は長短のパスでリズムを作り藤田譲瑠チマ選手がセカンドボールの回収をするシーンが多い印象でした。また、両ボランチ共に深い位置まで下がらずに相手FWの脇でボールを受けることでビルドアップを優位に進めていました。
一方、大分は前半は前線からのプレスに苦しんでいました。3バックに対して3枚でプレスにくる徳島に対して一人のボランチが加わり4枚でボールを回す展開でしたがうまく中盤や前線の選手にボールを供給できていない印象でした。前半に関してはサイドのスペースへのロングボールも走り込む選手がいないシーンが続きました。
しかし後半に入ると一転して大分が試合のペースを握ります。GKも積極的にビルドアップに参加し最終ラインとボランチで優位にボールを保持してそこからロングボールで擬似カウンターに持っていくという長所がよく出ていました。
徳島はDFラインの選手交代が続き最終的には岩尾憲選手が最終ラインに下がってゲームを組み立てるシーンが増えました。
結果は1-1の引き分けでしたが、前後半でそれぞれが特徴を出していた戦術面で見応えのある試合だったのではないでしょうか?
個人的にはJ2屈指のボランチで徳島を優勝まで導いた岩尾憲選手がJ1の舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみです。
また、徳島には岩尾憲選手、藤田譲瑠チマ選手の他にも小西雄大選手や鈴木徳真選手といった良いボランチの選手が多いので、今後の徳島のボランチの組み合わせにも注目です。